Notas diversas
この文章は、先月、情報誌のコラムの
ために書いた文章です。
お客さんから見たかったとご要望があったので
このブログにアップしました。
*
『人生の中でもっとも幸福なことは、素晴らしい
パートナーと出会う事。そして素晴らしいレストランに
出会うことである 』
とは、ロマン派の詩人ヴィクトル・ユーゴ“レ・ミゼラブル”
からの一文・・というのはもちろんデタラメですけど、
じつは僕はそんな風に思っています。
生活の中ではパートナーは一人じゃないとモメゴトの種に、
でもお気に入りの飲食店なら同時に何件も付き合えるから、
ちょっとくらい気が多くてもご安心を。
:
たとえば、少し背伸びした大人なお店に、さらっと気取った
素振りでいつもなら注文しない名前の読めない料理を選んで
みたり、年下の彼と付き合うような気分でカフェで食事を
楽しんだり、気の合う仲間と話すような、馴染みの
レストランでの食事など、いつもと違う自分を演出できるのは、
まるで外国を旅する小さな旅行者になったみたいです。
:
開いたメニューの行間を読み、そのお店のもっとも得意とする
料理を注文してみるのも良いと思います。
「むむ、このお客さんデキるな。」と思わせたら
もうこっちのモノ。
普段より2割ほど増した、親しみと尊敬のこもった
接客も期待できます。
当店の場合は 料理 空間 音楽の組み合わせを
大切にしていてそれぞれを同じ位置に置いています。
それらに気付いて下さると、まるで昔からの知り合い
だったかのような気分になり、思わず肩を
組んで一緒にワルツでも踊りたくなる時も、
多々あります。
:
店内に心地良い緊張感が走る、そんな手強い
お客さんのために空けてあるフトコロを用意しているのも
良いお店の条件のひとつ。
大きな声じゃ言えませんが、飲食店の経営者なんて
どこか夢見がちなロマンチスト。
それぞれのお店の用意した「物語」に耳を傾け、
料理以外も味わい尽くす、そんな豊かな外食も
楽しいと思います。
おなかとこころに(出来れば財布の中身も)ゆとりをもって、
貴方だけが発見できる、素敵なお店をたくさん
見つけて下さい。
三島市 ディレッタントカフェ しのみや。